日本油化工業 » 分析サービス » 舶用潤滑油 電子制御エンジン作動油汚染度分析
電子制御エンジンの燃料噴射装置、排気弁、シリンダ注油等の油圧システムの作動油の汚染度を分析します。汚染度分析(計数法)は作動油中に含まれる粒子の大きさと数から汚染の程度を測定する分析です。
レーザ法または顕微鏡法により計数し、結果をISO 4406によるISO Code等級で報告します。
作動油中の硬質粒子は部品の損耗につながります。そのため、エンジンメーカでは汚染度の上限値を定め、定期分析による管理を推奨しています。
試料にレーザを照射し、粒子がレーザを遮る影から粒子の数と大きさを自動計測します。 汚染がひどい場合や水分・気泡が多い場合はレーザ法では適切な結果が得られないことがあります。
試料をろ過し、ろ紙捕捉粒子の顕微鏡画像を自動画像解析し、数と大きさを計数します。
ろ過処理するため水分や気泡の影響を除去できます。
【一部のエンジンメーカは顕微鏡法を推奨しています。】
計数された粒子径と粒子数からISO 4406 に従って3種類(>4μm, >6μm, >14μm)の粒子径別に0〜28のスケール番号を決定します。
3種類の粒子径のスケール番号をもとにコード表示します(ISO Code等級)
ISO Codeは「>4μm/>6μm/>14μm」の順で表記します
例;>4μm / >6μm / >14μm ⇒ 17 / 14 / ≧11
ISO Code等級(ISO 4406)の他、エンジンメーカの推奨値をあわせて記載することができます。