日本油化工業 » 分析サービス » 潤滑油分析
潤滑油は機械のいわば血液であり、潤滑油の状態を把握することで摩耗や汚損によるトラブルを未然に防ぐことができます。当分析センターでは主に舶用や陸上用のエンジンオイル、主機作動油、タービン油、油圧作動油、ギヤ油等の潤滑油分析を行っています。分析を行うだけでなく、潤滑油に関わるトラブルについてご相談をお受けしています。
試験項目名 |
最小必要サンプル量 |
基準試験法 |
密度 (15℃) |
25 |
JIS K 2249 |
動粘度 (40℃) |
20 |
JIS K 2283 |
動粘度 (100℃) |
20 |
JIS K 2283 |
粘度指数 (動粘度40℃+100℃) |
- |
JIS K 2283 |
引火点 (PM密閉式) |
150 |
JIS K 2265 |
引火点 (タグ密閉式) |
100 |
JIS K 2265 |
引火点 (迅速平衡式) |
10 |
JIS K 2265 |
流動点 |
45 |
JIS K 2269 |
水分 |
1 |
JIS K 2275 |
灰分 |
50 |
JIS K 2272 |
不溶解分 ヘプタン |
10 |
ASTM D893-05a |
不溶解分 トルエン |
10 |
ASTM D893-05a |
不溶解分 ペンタン |
10 |
ASTM D893-05a |
定量フェログラフィー |
5 |
|
Shell4球試験 |
200 |
ASTM D 2783 |
Shell4球試験:LWI |
300 |
ASTM D 2783 |
Shell4球試験:WEAR |
100 |
ASTM D 4172 |
塩分反応 |
100 |
日本油化工業社内分析法 |
酸価 |
20 |
JIS K 2501 |
塩基価 (過塩素酸法) |
2 |
JIS K 2501 |
ろ紙捕捉物(質量法) |
100 |
JIS B9931 |
赤外(IR)酸化度 |
1 |
|
金属分析 (ICP) |
25 |
ASTM D5184-01 |
金属分析 (原子吸光法) |
25 |
ASTM D5184-01 |
光学顕微鏡写真撮影 |
5 |
観察および写真撮影 |
潤滑油酸化安定度試験 |
別途相談 |
JIS K 2514 |
潤滑油熱安定度試験 |
別途相談 |
JIS K 2540 |
パネルコーキング試験 |
別途相談 |
FED No.791 Rev.B TestMethod 3462 |
液中微粒子計測 |
100 |
ISO4406 |
金属腐食テスト |
別途相談 |
JIS K2513 |
ASTM 色相 |
100 |
JIS K2580 |
以下に分析センターが推奨する分析項目を示します。
低速機関システム油 |
発電機システム油 |
タービン油 |
油圧作動油 |
ギヤ油 |
|
動粘度 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
引火点 |
○ |
○ |
- |
- |
- |
水分 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
塩基価 |
○ |
○ |
- |
- |
- |
酸価 |
- |
- |
○ |
○ |
○ |
ペンタン不溶解分 |
○ |
○ |
- |
- |
- |
金属分析 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
液中微粒子測定装置
液中微粒子測定装置は、潤滑油にレーザー光をあてることによってできる微粒子の影を検知し、微粒子の数を測定します。試験結果はISO等級(ISO4406)で報告しており、潤滑油の管理基準として定められている場合もあります。
この他にも顕微鏡を用いた汚染度分析(参考規格:ISO4407)もご対応可能ですので、お気軽にご相談ください。
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塩基価・酸価
電位差滴定法にて測定します。
塩基価は潤滑油添加剤の酸中和性、清浄・分散性を示すもので、主に潤滑油の評価及び管理の目安として用いられています。
酸価は主に潤滑油の劣化状態を知るための目安として用いられます。