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分析サービス

燃料油分析

船舶及び陸上プラントのエンジンやボイラに使用される重油・軽油等の燃料油分析を行い、製品規格に合ったものかの判定や予測されるトラブルとその回避方法について適切なアドバイスを行います。また、燃料油に起因するエンジントラブルの原因を調査いたします。 分析項目は一般性状分析やFCA(燃料油着火燃焼性試験装置)による燃料油の着火・燃焼特性の分析が可能です。

試験項目名

必要サンプル量(ml)

基準試験法

密度 (15℃) 

20

JIS K 2249

動粘度 (40℃) 

20

JIS K 2283

動粘度 (50℃) 

20

JIS K 2283

動粘度 (100℃) 

20

JIS K 2283

CCAI (密度+動粘度)

-

ISO8217

引火点 (PM密閉式)

150

JIS K 2265

引火点 (迅速平衡式) 

10

JIS K 2265

流動点

50

JIS K 2269

水分

5

JIS K 2275

残留炭素分

5

JIS K 2270

10%残油残留炭素分

110

JIS K 2270

灰分

50

JIS K 2272

硫黄分

30

JIS K 2541-4

金属分析(ICP)

25

ASTM D5184

アスファルテン

2

JPI-5S-45-95

ドライスラッジ(TSE)

50

ISO 10307-1

燃料油スポットテスト

50

社内分析法

反応

50

JIS K 2252

塩分反応

80

社内分析法

光学顕微鏡カビ確認

5

総発熱量

40

JIS K 2279

真発熱量

40

JIS K 2279

スラッジ分散性能確認

20

船主協会法

燃料油着火燃焼性試験 (FCA分析)

100

IP541/06

蒸留試験

110

JIS K 2254

セタン指数(蒸留試験+密度)

JIS K 2280

GC-MS分析

30

元素分析(CHNO)

20

示差熱分析

5

HFRR試験

100

主な設備

燃料油着火燃焼性試験装置 (FCA分析)
正式名称はFIA-100/FCAです。 FIA-100/FCAは英国エネルギー協会(EI : The Energy Institute)の試験規格「IP 541:舶用残渣燃料油の着火燃焼性の測定 - 定容燃焼容器法 - に基づいた試験」を行うために使用される着火燃焼試験装置です。高温・高圧の定容容器内に燃料油を噴霧し、自然着火・燃焼による容器内の圧力変化を記録します。舶用燃料油の現状を見ますと難燃性の燃料油が多く供給されています。難燃性燃料油の場合、着火するまでの時間が長くなるためディーゼルエンジンにおいて最適なタイミングでの燃焼が得られず、合わせて燃焼性が劣ることから燃焼が終了するまでの時間が長くなり、熱効率の低下や火炎が延長しシリンダライナやピストンリングに損傷を与える可能性が高くなります。従って、供給された燃料油の着火・燃焼性を使用前に知り、必要な対策を講じることで機関トラブルを未然に防ぐことが出来ます。

容器内圧力の変化


圧力変化

熱発生率 (ROHR:Rate Of Heat Release)

常圧法蒸留試験装置

蒸留試験法には常圧法、減圧法、ガスクロ法があり、当分析センターでは常圧法による蒸留試験を実施しています。実際の値に加え、大気圧補正及び減失加算補正を行った数値もご提供できます。

燃料油規格と分析

以下に各規格で求められる分析項目を示します。

ISO 舶用燃料油規格(ISO 8217)

ISO8217規格

DMA(MGO相当)

DMB(A重油相当)

RMG380等(C重油相当)

密度

動粘度

引火点

流動点

硫黄分

セタン指数

-

残留炭素分

-

10%残留炭素分

-

-

灰分

外観

-

TSP

-

-

TSE

-

○※1

-

水分

-

○※1

バナジウム

-

-

アルミニウム+シリコン

-

-

※1 外観が濁っておらず、沈殿物が確認されなければ分析の必要はありません。

JIS 重油規格(JIS K 2205)

JIS規格(K2205)

一種(A重油)

二種(B重油)

三種(C重油)

反応

引火点

動粘度

流動点

-

水分

残留炭素分

-

灰分