日本油化工業

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燃料油添加剤

低温流動性改善剤

製品名

Wax Breaker

荷姿


18L 石油缶・200Lドラム缶

用途

舶用燃料油(MGO・MDO)の低温時における流動性悪化の改善

効果

低温流動性の悪い燃料油によるストレーナ閉塞、燃料タンクでの
燃料油固形化及び燃料移送ポンプの詰まりを防止します。

鑑定書

Wax Breakerは、一般財団法人日本海事協会(ClassNK)の鑑定書を取得しました。(鑑定書を見る

Wax Breakerの効果

近年、燃料油に含まれるワックス成分(長鎖の直鎖炭化水素など)が低温時に固体の結晶となって析出し、燃料油全体として流動性が失われることに起因する低温流動性トラブルが、 MGO(LSGO)やMDOに散見されています。
燃料油の低温流動性評価方法として、曇り点(CP:Cloud Point)/目詰まり点(CFPP:Cold Filter Plugging Point)/流動点(PP:Pour Point)があります。しかし、燃料油品質の規格(ISO 8217:2017)で規定されている項目は流動点(PP)だけであり、トラブル予測の判断に有効とされる目詰まり点(CFPP)には基準がないため、PPは問題なくてもCFPPの高い燃料油が供給され、ストレーナや清浄器の閉塞トラブルや燃料油ポンプによる燃料油移送が困難になるトラブルが発生しています。

Wax Breaker をMGOやMDOに添加することで低温流動性が改善され、これらトラブルを防止することができます。

  • 曇り点 CP(Cloud Point) ※ISO 3015(JIS K 2269)
    試験管に入れた試料をかき混ぜないで規定の方法で冷却したとき、パラフィンワックスの析出によって試験管底部の試料がかすみ状になるか曇り始める温度。
  • 目詰まり点 CFPP(Cold Filter Plugging Point) ※IP 309, IP 612(JIS K 2288)
    試験管に入れた試料を規定の方法で冷却しながら目開き45μmの金網を通して吸引濾過したとき、試料20mlの濾過時間が60秒を超えたときの温度又は試料が金網付き濾過器を通らなくなったときの温度。
  • 流動点 PP(Pour Point)  ※ISO 3016(JIS K 2288)
    試験管に入れた試料を45℃に加熱した後、かき混ぜずに規定の方法で冷却したとき、試料が流動する最低温度(試料が全く動かなくなる温度に+2.5℃した温度)。
ワックス成分(長鎖の直鎖炭化水素など)とは?

ロウソクのロウに代表される冷えると固まる性質の油脂状の物質。燃料油に含まれるワックス成分は原油由来です。

Wax Breaker の試験結果

燃料油に対する添加剤の推奨添加率(※)は、500~2000ppm(1/2000~1/500)です。
※エンジンルーム内最低温度 5℃で燃料油を使用可能にする添加率

1) 低温流動性の実用上の指標と言える目詰まり点(CFPP)試験に対する効果
MGOに対し、Wax Breakerを 500~2000ppm(1/2000~1/500)添加することにより、CFPPが 5℃以下になります。(次のグラフをご参照下さい。)

無添加では16℃であったMGOのCFPPが、Wax Breakerを1/500添加で4℃に改善され、ストレーナ目詰まりトラブルを防止できます。

2) 流動点(PP)試験に対する効果
MGOに対し、Wax Breakerを 500ppm(1/2000)添加することにより、PP がマイナス10℃以下になります。 (次のグラフをご参照下さい。)

流動点(PP)の改善はストレージタンクでの燃料油固形化トラブルを防止して、低温流動性の悪い燃料油を寒冷地においてもストレージタンクからの燃料油移送を可能にします。

 

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